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認知行動療法について

皆さん、こんにちは!グループホームレリGです!^^

今回は認知行動療法について数回に分けてお話をしていきたいと思います。

 

現実の受け取り方や物の見方を認知と言いますが、認知に働きかけてストレスを軽くしていく治療法を

「認知療法・認知行動療法」と言います。

認知には、何かの出来事が起こった時に瞬間的に浮かぶ考えやイメージがあり、それを「自動思考」と呼びます。

ストレスに対して、強い心を育てるためには「自動思考」に気づき、それに働き掛けることが役立ちます。

 

認知行動療法は様々な精神疾患の治療に活用されている心理療法の一つです。

思考や行動の癖を把握し、自分の認知・行動パターンを整えていくことで、生活や仕事上のストレスを減らしていく方法のことを言います。

 

私たちが、普段生活している日常では物事を主観的に判断しています。

自分と他人、もしくは自分自身の感情ありかたで同じ出来事が起こったとしても認知の仕方で感情も変化します。

例えば…

ストレスを感じた時、悲観的になり落ち込む人もいれば、怒りだけが止まらない人もいる。すぐに立ち直る人もいれば、引きずる人もいる。

 

これは人それぞれの認知の違いから生じています。出来事をどう認知するかで感情や行動が変わる為、認知と行動、感情は密接に関係しているといえます。

 

学習の理論をもとに患者の行動の変容を促す「行動療法」と医者が患者の認知の歪みを捉え、積極的にアドバイスをすることで治療の効果を期待した「認知療法」が基礎となっています。認知行動療法とは認知と行動、共に働き掛ける技法の総称だと言えます。

うつ病や、双極性障害、パニック障害、脅迫性障害など、様々な精神疾患の治療に有用とされ、近年日本でも注目されています。

 

認知行動療法によって期待できる効果は?

・回復率が高い

イギリスでの調査によるとパニック障害や強迫性障害における治療の約7割で薬物治療よりも高い効果が示されたという結果が出ているそうです。認知行動療法を採用されることが多い理由となっています。

 

・再発率が低い

追跡調査においても、薬物治療に比べ認知行動療法は患者の再発がしにくいという結果が出ています。精神疾患は再発する可能性が高いものも少なくはありません。再発率が低いということは大きな効果があるということでしょう。

 

 

メリット・デメリットはあるの?

メリット

・副作用がない

・薬物治療と同じような効果が得られる。

・治療だけでなく、予防的観点からも役立つ

 

デメリット

・薬物治療と比較して即効性があるわけではない為、短期的に効果が出ない。

・一部の精神疾患には保険が適用されていない。

・認知行動療法の効果が出にくい、あるいは合わない場合もある。

・提供できる専門機関が少ない。

 

認知行動療法は、認知や行動に働きかけて治療していく為、すぐに効果を得られないので、長期的に取り組むことが大切になってきます。

 

ここまでで少しどのようなものかわかってきたでしょうか…?

なんだか難しそうと思うかもしれませんが、少しずつ自分の考え方の癖や、人との違いを考えていけたらいいなと思います!

次回はやり方や流れ、種類などを説明していきたいと思います!^^