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認知行動療法について②

皆さん、こんにちは!グループホームレリGです!^^

日にちが経ってしまいましたが、今回も認知行動療法についてお話していきたいと思います。

前回は大まかな説明をさせていただきました。今回は「認知再構成」という認知行動療法の一種を説明したいと思います。

その前に、前回のおさらい!前回は「自動思考」と言う言葉が出てきたと思います。

まずは自動思考が認知とどのような関りを持っているのかお話をしたいと思います。

 

まず始めに、前回のお話を纏めてみます。

 

①出来事 ⇒ ②自動思考 ⇔ ③感情 ⇔ ④行動

 

上記のパターンが、普段私たちが頭の中で行っていることの順序になっています。

思考や行動の癖を把握し、自分の認知・行動パターンを整えていくことで、生活や仕事上のストレスを減らしていく方法を

「認知行動療法」と言います。

 

自動思考に働きかけることが重要になってきます。

では「自動思考」とは何でしょう?

 

自動思考とは・・・

自動的に頭に浮かぶ思考、イメージ等を自動思考と呼びます。

視覚などから得られる大量の情報を脳は自動的かつ一瞬で解釈する働きを常に行っています。

思考の多くは自動思考で行われている。多くの人は、見たもの、聞いたもの、知ったこと、その内容を意識的に解釈する人はいないかもしれません。習慣的に起きる思考はほとんどが自動的に起きるようになっている。それが脳の役割として働いているのです。なので、普段の生活の中で、「現実の物事」⇒「感情」と感じる人は多いと思います。

 

少し難しくなってきましたね・・・

では、認知と自動思考との関係性はどうなるのでしょう?

認知とは物事に対する根本的な考え方、価値観、イメージなどのことです。

そして自動思考とは脳が認知によって現実の物事を解釈した結果になります。

一例として・・・Aさんが就職活動を失敗してしまったときの感情を見てみましょう。

 

現実の物事を認識する(就職に失敗してしまった)

自動思考(友達はみんな働いているのに・・・自分には価値がないんだ・・・)

感情(孤独感や絶望など)

 

 

上記の流れでのAさんの認知はどういったものでしょう?

「みんなが出来る事ができなかった私はダメな人間なんだ」

「働かない人は無価値で他人から蔑まれるんだ・・・」

「みんなから笑いものにされてしまうんだ・・・」

 

このような認知だったとしましょう。ではこの認知を変化させてみましょう。

 

「人間なら失敗はするし、大きな失敗をすることもあるだろう。」

「大切なのは落胆することではなく失敗しても前に進むことだ。」

「失敗して笑う人はいるだろうが、私を大切に思ってくれる人は励ましてくれる。」

 

どうでしょう?これならば多少は落胆するものの、絶望感や孤独感を感じたりすることはないはずです。

このように認知を変えることができれば、自分の感情をコントロールしやすくなると思います。

上記の方法を「認知再構成」といい、認知行動療法の1つになります。

 

今回は認知と自動思考の関りについてお話をさせて頂きました。

日常生活で気に掛ければ使える方法のひとつだと思います。

すぐに実践することは難しいかもしれませんが、長期的に継続(訓練)することによって自分の思考をコントロールすることができるようになってくると思います。

次回はバランスの取れた思考の持ち方や行動療法についてお話をしていきたいと思います!^^